サッカーの見方の味方

サッカーをより楽しく面白く観てもらえたらしあわせ

オフサイドのミカタ

女の子の話とかになった瞬間、"すっ…"と気配を消していた二次元好きの友達が
ツイッターの裏垢で二次元の絵を描いて活き活きしているのを見てなんか切なくなった人、ソリッドワーカーです。

それならリアルの方でも女の子好きキャラでいてほしいんですがね…


さて!(笑)
前回は"スペース"について投稿をしました。
本日は、それに関連する"オフサイド"についてです。
サッカー初心者を悩ませるこの、"オフサイド"というルール。
ですが、オフサイドは簡単かつ素晴らしいルールであることをここに書きたいと思います。


前回の投稿で、攻撃側はゴールに直結するスペースである"裏"を取ると、非常に有利であることをお伝えしました。
そこで賢い人はこう思います。
「じゃあ…最初から裏にいとけばいいやん!!」


そうです。
こういう卑怯者を処罰するためのルールが、
オフサイドなのです。


オフサイドを一言で表すと、"待ち伏せ"です。
オフサイドは、たったこれだけの話です。


オフサイドの成り立ちは、サッカーが生まれた国”イギリス”でのお祭りにあるそうです。


サッカーは昔、イギリスの隣町同士でぶつかり合う大規模なお祭りのコンテンツであったそうで、
ゴールは2つの町の端と端にそれぞれ置かれていたそうです。


試合の行方は、先にゴールを決めた方の町が勝つということになっていて、ゴールが入った瞬間お祭りが終わります。
そしてゴールを決めた者は町の英雄として扱われたそうです。


でも全然ゴールが決まらず(隣町までボール蹴っていくので 笑)、長い時は1か月以上もサッカー祭りをしていたそうです。


そんな大規模なお祭りを町の人々は楽しんでいたのですが、
ヒーローになりたいがために、先述したような賢い輩が現れました。


しかし町の人たちは、「ずりーよそんなん!」 「せっかくの楽しみであるお祭りを、そんな卑怯な手で終わらすな!」と反対したのです。
そこで、卑怯者を取り締まるルールである、”オフサイド”ができた…
とされています。


ホンマに町同士で1か月もサッカーしてたんか?、家々をくぐり抜けながらどうやってサッカーしたんや?
など、疑問はたくさんありますが堪えてください(笑)


これは現代に話を戻しても共通しており、
オフサイドは、サッカーが点取り合戦にならないための抑止力となっています。
サッカーの魅力は、1点の重みがあるからこそ、点が入った時の喜びが大きいところにあるので、僕はオフサイドをとても素敵なルールだなと思っています。


ようやくここで、画を使ってオフサイドを説明します。
ここまで飽きずに読んでくださった人に感謝いたします。(笑)


オフサイドは、オフェンスの選手が、
"ディフェンス側の、後方より二人目の選手よりも、ゴールに近い位置でプレーに関与した場合"
に、オフサイドとなります。

とってもわかりにくいですね。(笑) 下の画像を見てください。

重要なのは、赤10番の位置と、青4番の位置です。
青4番は、ディフェンス側の後方より2番目の選手です。(1番目はキーパー)
これよりもゴールに近い位置(赤10番)でボールを触った瞬間、オフサイドの反則となります。
待ち伏せダメ、ゼッタイ。


このとき、青4番に沿って下の画のように仮想的に直線を引くと、このラインを超えた場合にオフサイドとなることが言えます。
これを、"オフサイドライン"と言います。


たまに試合を観てると松○安太郎さんがいきなり、"ラインを上げた方がいいね!"という解説をされますが、
このラインというのは"オフサイドライン"のことを指します。
ラインを上げることで、オフサイドが取りやすくなる、相手のスペースを狭くできるなどのメリットがあることから、こうコメントされるのです。(詳しくはまた今後取り上げ予定のオフサイドラインのミカタにて!)


では、次の場合はどうでしょうか。

この場合、9番の選手はオフサイドでない位置から、スペースに走り込んでボールを触りました。
これはオフサイドにはなりません。
このように、サッカーは、オフサイドでない位置から裏のスペースへ走り込み、ボールを受けるのが1つの有効的な攻め方となっています。

また、9番の選手はオフサイドにならなかった嬉しさからか、立体感のある選手へと成長できました。
(サッカーアプリで9番を複製できませんでした 笑)

しかし、下の場合を考えます。

画像1枚目は、9番の選手は先ほど同様に裏へ動きましたが、パスがそのタイミングでは出ませんでした。

2枚目では、9番がオフサイドポジションに移動してから、パスが出されています。

この場合は、オフサイドとなります。
つまり、オフサイドのタイミングは、
オフェンス側のボールを持っている人が、ボールを離した時に決まるのです。

これは、実にサッカーの面白いところで、
出し手と受け手のタイミングをピタリと合わせることが
裏を取るカギとなります。

選手たちはこのタイミングをアイコンタクト(目と目を合わせること)で図ります。
サッカー漫画でよくある、「○○君…今だ!!」ってやつです。
あれは結構実際にある場面です。
ただ、アイコンタクトはものすごい一瞬で行われるので、そんなに長ゼリフを思い浮かべているヒマはないです。(笑)


お待たせしました。
実例動画です。
まずは、オフサイドの例。

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めっちゃ喜んでますが、がっつりオフサイドです。(笑)

動画の途中に映る、旗を持った人は"副審"と言います。
ピッチの中にいる"主審"のアシスタントです。
副審はピッチの脇で、常にオフサイドラインと同一直線上に位置し、オフサイドだと思ったときに旗を上げます。
その旗を見て、ピッチ上の"主審"が笛を吹き、オフサイドの反則をとります。

試合を見る際、ゴールネットが揺れていても、副審の旗が上がっているかどうかをチェックすると、オフサイドだったときにショックを受けずに済むのでぜひやってみてください。(笑)


続いては、オフサイドをうまくかいくぐったシーン。(1:30~2:14)

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このサイドの選手、ネイマールの動きだけを再度見てください。
このゴールの凄いところは、ネイマール
オフサイドにならないよう、一度動き直しているところです。
「あ、パス出なかったから一旦戻ろう!」と考え、ボールを受け直す動きをしています。
その結果、ゴールへと導くことができました。
素晴らしいゴールです。


ちなみに、”オフサイドライン”は
"ディフェンス側の後方より2人目の選手"
と書かれているのにはワケがあります。

これは、キーパーがオフサイドラインとなる場合があるからです。

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これはすごくレアなケースで、コーナーキックからのヘディングシュートが逸れていくのを、違う選手が触ってゴールしたのですが
キーパーがオフサイドラインとなり、オフサイドとなりました。
このような場面に対応するため、後方より二人目と記述してあるのです。

しかし、この場面で即座にオフサイドを取った審判が優秀すぎます…
しかもW杯ですから、すごいですね。


長々とお付き合いいただきありがとうございました…!
オフサイド、わかってもらえたでしょうか?
待ち伏せを防ぐオフサイドの魅力を感じ、あなたも素敵なサッカー観戦ライフをお送りください。

以上、ソリッドワーカーでした。


【本日のスコアラーたち】
ネイマール
ドリブル : ☆☆☆☆☆
スピード : ☆☆☆☆☆
転がり度 : ☆☆☆☆☆

パリ・サンジェルマン所属のネイマール
テクニックと相手の逆を突くアイデアから繰り出されるドリブルは恐らく世界一!
でも、ファールされがちなのもあって、少々のタックルですぐファールをもらいに転けてしまう。
2018年W杯では転けすぎて、ネイマールの倒れ方だけでアルファベットを表現してる人がいました。